- 子ども島プロジェクトにはどのような関わり方をしてくださっているのでしょうか?
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もともと、僕自身が「もっと子どもたちにウクレレを広めたい」という思いがあり、そんな中で、小学校でウクレレを知ってもらうという本プロジェクトにお声がけいただき、ぜひご協力したいと思いました。僕は実際に小学校にうかがって、授業の中でみなさんの前でライブ(演奏)をさせていただいています。
- これまで参加されてどのような感想をお持ちですか?
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事前に僕の曲を聞いてくれているせいもあると思いますが、ウクレレを弾きながらみんなの顔を見ると、思った以上に真剣に聞いてくれていたり、質問なんかもしてくれたりして、僕やウクレレに興味を持ってくれていることがその場、その瞬間で感じられるのがとても楽しいです。
- 子どもたちにどのようなことを伝えたいですか?
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僕はこのウクレレという楽器を3歳で始めましたが、子どもから大人まで、簡単に弾ける楽器ってあまりないんですよね。さらに、弾き語りができる楽器というと、まずギターやピアノが思い浮かぶと思いますが、ウクレレはそれらに代われる唯一の楽器なんじゃないかと思っています。本プロジェクトがきっかけで、ウクレレを好きになってもらえたらもちろん最高ですが、単純に音楽に興味を持ってくれたら、それだけでも嬉しいですね。楽器に触れて、自分で音を奏でる。インプット(聴く)だけじゃなく、アウトプットのきっかけとしては、ウクレレはすごくいいのかなと思っています。
- 本プロジェクトは、ウクレレの楽器としての側面だけではなく、その周辺までを含めたカルチャーに触れるという部分も大事にしています。
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海外とつなぐという試みももちろん素晴らしいのですが、にゃーこさんもデスキーさんも、きちっとしすぎず、いい意味でゆるい感じ、ちょっとハワイっぽいバイブスを持っているのがいいんですよね。ウクレレを初めて知ったり、ハワイを知らなかったりする子どもたちから見て、「ウクレレをやっている人って、こんなに陽気なんだ!」という感じが、初めての印象としてはいいなあと思っています。
- 本プロジェクトに今後、期待することはありますか?
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僕はウクレレが全国の学校に置かれてもいいんじゃないかと思っているので、ウクレレがリコーダーやピアニカに代わるような立ち位置になるところまで、僕もこのプロジェクトと一緒に歩めればいいなと思っています。
- KAIKIさんご自身の今後の展望などを教えてください。
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来年中には拠点をオーストラリアに移したいと考えています。実はこれまでも、自分のアルバムは全てオーストラリアに滞在して作っていました。久しぶりに日本を出て、世界中の人たちとウクレレや自分の音楽でリンクしてみて、それによって得られた何かをまた日本に持って帰りたい、向こうが冬の間は日本に帰ってきてライブをしたい、と。ずっと日本に留まっていると、入ってくる情報に限りがあるのでマンネリ化しがちですが、そこは海外で自分の壁を越えてまた日本に帰って来たいですね。僕は旅が大好きなのですが、今回はその土地でガッツリ生活をしながら、また新しいインスピレーションを得られたらいいなと思っています。
- 大好きな旅と共にある「ウクレレ」という楽器について、あらためてどのような思いがありますか?
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ウクレレは、まずサイズ的に運びやすいという物理的なメリットがあります。どこに行くにも、ギターやピアノよりも気軽にふらっと持って行けますよね。ハワイでストリートライブをやったりしてきましたが、ウクレレを持っていることがきっかけでいろんな人に声をかけてもらったり、ライブとして人前に立たなくても、その辺でポロンと鳴らすだけでも人と繋がれたり、自分の予想しなかった新しい出会いがあったり。何十回とそういう経験をしてきたので、今後もウクレレには期待しているというか、一緒に旅をすることがすごく楽しみなんです。
オーストラリアで新たなインスピレーションを得て来るので、それをまた子ども島プロジェクトに還元できたらいいですね。ぜひこれからも、全国にウクレレを広げていくお手伝いができたらと思っています。
“Life style Music”をテーマに、オーストラリアやハワイなど国内外問わずウクレレシンガーとしての活動をする一方、 2019年からSixTONES、OMEGA X、SUPER★DRAGONをはじめとする数々のアーティストへの楽曲提供を開始。 現在では、アーティストや作詞作曲家として幅広く活動するほか、沖縄に拠点を移し、配信アプリ「Pococha」にてCHILLな弾き語りを毎日配信中。暇さえあればウクレレを触っており「”Life Style Music”」の体現者。